50代に突入すると、多くの人々はキャリアの後半や人生の後半を意識し始めます。この時期になると、過去の選択や未来への不安、そして自分自身の位置づけについて深く考えることが増えるのは自然なことです。中でも、「学歴コンプレックス」という言葉が頭をよぎる方も少なくないでしょう。若い頃に進学やキャリアの選択をした結果、今の自分がある。しかし、それに満足していない、もっと違った道を選べばよかったと後悔している方もいるかもしれません。
50代であっても新しい学びや挑戦は十分に可能です。年齢による制限は、ほとんどの場合、自分自身が作り出す心の壁です。
50代と学歴コンプレックス
50代になると、多くの人は自らのキャリアや人生を振り返る時間が増えます。この時期、多くの人が自分の学歴や過去の選択について考えることが増えるのは自然なことです。
特に、高学歴の同世代との比較や、若手の台頭によるプレッシャーを感じることがあります。自分よりも優秀な同世代がもう届かないステージに行っている現実や、自分よりも若くて優秀な人を目の当たりにして、自己評価が下がってしまうことがあります。
その際に、かつての大学受験の失敗などが頭によぎり、各所へ悪影響が出てしまう場合があります。
この年代の学歴コンプレックスの特徴としては、過去の選択やチャンスを逃したことへの後悔、現在のポジションや評価に対する不安、そして将来に対する不確実性が挙げられます。
これらの感情は、キャリアの後半戦において自己評価を下げる要因となり、再挑戦や新しい学びに対するハードルを上げてしまいます。
しかし、キャリアの後半戦においても、自己評価を高め、再挑戦の意義を見出すことは非常に重要です。新しい学びや挑戦を通じて、自分自身の価値を再確認し、学歴コンプレックスを乗り越えることが求められます。
50代にとっての予備試験の価値
予備試験・司法試験は、資格試験の中でも最難関に位置づけられるものです。この試験を突破するためには、継続的な努力と情熱が必要です。予備試験が持つ社会的な価値は非常に高いです。
特に、50代というキャリアの後半戦において、新しい資格や知識を持つことは、自己評価を高めるだけでなく、周囲からの評価や信頼も高める要因となります。残りの社会人後半戦に向けて、今までの実務経験と組み合わせた法律の専門家としてキャリアを再定義することは、十分有意義なことです。
50代からの最後の挑戦
50代は、多くの人にとってキャリアの集大成となる時期です。これまでの経験や知識が豊富にあり、それを活かすことで新しい学びや挑戦にも大きなアドバンテージを持っています。特に、予備試験のような資格試験に挑む際、50代ならではの視点や深い洞察力が大きな武器となります。
予備試験への挑戦は、単に新しい資格を取得すること以上の意味を持ちます。それは、自分自身と向き合い、これまでのキャリアを再評価し、新たな目標に向かって進むことの大切さを再認識する機会となるのです。予備試験に合格すれば、新たな自己成長や自信の向上をもたらします。
50代にもなれば、もう惰性で生きてしまっている人も残念ながらいらっしゃると思います。ある程度、これまで築き上げてきたものの上でぼーっと生きている人もいます(※悪いと言いたいわけではありません、若い時に頑張って年を取ったらのんびりしたい。これも一つの価値観だと思います。)。そういった人がいる横で、まだ闘志を燃やして頑張ろうとする人もいます。あなたもこの記事を読んでいるということは、きっと頑張りたい側の人間なのだと思います。
最後の挑戦として、思いっきりチャレンジしてみるのも、人生にとっては良い経験となるのではないでしょうか。
子育てが一段落し、自分のための時間が増えたことから、長年の学歴コンプレックスに再び向き合うことを決意。予備試験の勉強を通じて、自分の中の未練や後悔を乗り越えることができました。
ただし、必ず「働きながら」挑戦することをおすすめします。司法試験には、ロースクール経由と予備試験経由がありますが、予備試験経由で司法試験を目指してください。ローが100%悪いとは思っていませんが、やはり会社を辞めて人生をかけるような方法でチャレンジするのは、リスキーであまり賢い選択だとは思えません。
ロー経由、予備試験経由など司法試験の詳細について分からない方は下記の記事を読んでみてください。
「戻るところはない、背水の陣だから受かるしかないのだ」というのは武士のようで一見カッコ良さそうに見えますが、普通の人にとっては、その後戻りできない環境自体がストレスになってプレッシャーが倍増し、後々メンタルにキます。きちんと軸足は現在のキャリアに置きながら、バランス良く慎重に開始してください。
50代だからこそ、新たな挑戦や学びを始めてみませんか。このまま何もせず、挑戦しなかったな…で終わらせてもよいのでしょうか。
持っている経験や知識を活かしながら、予備試験をはじめとする新しい学びに挑戦することで、コンプレックスを乗り越え、満足できる人生へ向かっていく一歩を踏み出してみませんか。
上記記事は50代で完全初学者から9年かけて司法試験に最終合格した方の記事です。外部サイトですが、勇気もらえる方もいらっしゃると思うのでここに貼っておきます。