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予備試験合格後のキャリア【社会人のための就職ガイド】

予備試験・司法試験を知る

予備試験を突破した後の道は、大きく広がっています。もちろんその後に司法試験を受けて、弁護士になりたいと思っている方がほとんどかと思います。ただ、それ以外にも、現代のビジネスシーンや社会の変化に伴い、法的知識を活かすキャリアの選択肢は飛躍的に増えています。

実際のビジネスシーンや社会での実務経験は、新しいキャリアを築く上での大きな武器となり得るのです。この記事では、社会人としての実務経験を最大限に活かした、予備試験合格後のキャリアの多様性について解説します。

社会人の予備試験合格後キャリアパス

一般的なキャリアパス 弁護士・検察官・(裁判官)

予備試験合格後のキャリアは多岐にわたりますが、一般的なキャリアパスとしては、以下の選択肢があります。

  • 弁護士
    一般的に最もポピュラーな選択肢で、民間の法律事務所や独立して開業することが可能です。刑事事件から民事事件、企業法務まで、幅広い分野で活躍することができます。
  • 検察官
    国の公務員として、社会の公正と正義を守る重要な役割を果たします。
  • (裁判官)
    裁判所での判決を下す役職で、公平で公正な判断を求められる職種です。多くのケースや事件を扱うことから、法律の深い知識と経験が必要とされます。常に案件を200件くらい抱えた状態で稼働し続ける方々です。

法曹三者を挙げましたが、社会人で予備試験経由の司法試験合格を目指している方だと、弁護士になるのが一般的です。

超優秀かつ20代なら、社会人経験からの検察官はギリギリあり得なくもないですが、ぶっちゃけ裁判官はさすがに厳しいです。そのため(カッコ)付の記載としています。

裁判官は基本的に学生の中の超絶優秀層で、それ以外の方々は残念ながら肩を叩かれ、教官と誰もいない教室で面談をする羽目になります。司法試験に受かっている人の中の最優秀層なので、彼らは信じられないレベルで爆裂に優秀です。戦う気力すら湧かないです。

それから、予備試験経由で司法試験まで合格した友人で、独立開業した人も良く聞きます。いったん別の法律事務所に就職して、数年間(5~7年くらい)弁護士業務スキルを磨いて、独立されるパターンが多いです。

一方、近年では、伝統的なキャリアパス以外の選択肢も増えてきました。

企業の法務部

企業の法務部門で活躍することができます。契約書の作成や法的トラブルの対応、企業の法的リスクの管理など、ビジネスの現場での法的サポートを行います。

IT系のいわゆるキラキラな大手に内定した人をたくさん見ています(その方々は働きつつ司法試験を受けて、数年後に結局弁護士になっていたが…)

国際機関

国際連合や世界銀行などの国際機関で、法的専門家として活躍することができます。国際法や条約の作成、交渉など、国際的な舞台での活動が中心となります。

1人だけこちらの方面に行った方がいました。その後は追っていないので、どうなったかよくわからないんですが、予備試験後のキャリアとして私が想像していなかった道を教えてくれました。

法律系ITサービスの会社

元々、IT系職種(データ分析職/エンジニア/ウェブマーケター/ウェブライター等々)で実務経験がある社会人、かつ、予備試験合格者だったりすると、転職市場では実は引く手あまたです。しかも一般的な弁護士の給料より高額だったりすることも多々あります。

法律系自社サの会社に至っては、ほぼ面接無双状態です(ビジネススキルある前提の話ではありますが)。予備試験受かってなくても、このあたりの職種は実務経験さえあれば、そもそも転職市場での強者ではありますが、そこにさらに予備試験で業務ドメインの専門性が加われば、最強になれます。

と、ウェブマーケター実務経験5年の社会人予備試験合格者が言っていました。

実際のキャリアチェンジ成功事例

予備試験後のキャリア選択は、多岐にわたる選択肢とそれぞれの道の魅力、そして社会人としての経験を活かせるポイントは多数存在します。

視野が狭いと「学生じゃないのに予備試験だなんて…受かっても〇歳なのに、再就職どうするの?」みたいに、自分で自分の可能性を閉じてしまいます。道は本当にたくさんあります。どうとでもなります。

もちろん社会人がわざわざ最難関の予備試験を受験するのは、弁護士になりたいという理由がほとんどかと思います。が、その他にもキャリアが広がっているんだということを認識してもらうことで、その挑戦が多くの可能性を秘めたものであることを理解し、さらなるモチベーションにして受験を頑張ってもらえたらなという思いでこの記事を書きました。

最後に、予備試験合格後にキャリアチェンジをした方のインタビューを掲載します。

編集者
編集者

ウェブマーケターから法律系ITサービスの会社の役員へとキャリアチェンジを果たしたKさんにお話を伺います。Kさん、まずキャリアチェンジを決意された背景を教えてください。

Kさん<br>R3予備合格
Kさん
R3予備合格

元々、私はウェブマーケターとして働いていましたが、業務中に法的な課題に直面することが増えてきました。それがきっかけで法律を個人的に勉強するようになり、その中で予備試験に興味を持って、受験を決意しました。合格後、私のマーケティングの実務経験と法的知識を活かして、法律系のITサービスを開発している会社に移籍し、現在は役員として活動しています。

編集者
編集者

そのキャリアチェンジで、特に感じた達成感や新しいチャレンジについて教えてください。

Kさん<br>R3予備合格
Kさん
R3予備合格

法的知識とマーケティングのスキルを組み合わせることで、新しいサービスの開発や市場戦略の策定に大きく貢献できるようになりました。特に、法律系のITサービスはまだまだ拡大の余地があり、そのフロンティアを切り開いていく達成感は計り知れません。

編集者
編集者

最後に、キャリアチェンジを考えている現役の社会人受験生にアドバイスをお願いします。

Kさん<br>R3予備合格
Kさん
R3予備合格

予備試験の勉強は確かに大変ですが、合格後のキャリアの可能性は無限大です。自分の持っているスキルや経験を最大限に活かし、新しい分野に挑戦することの喜びは何ものにも代えがたいものがあります。諦めず、常に前を向いて挑戦し続けて欲しいです。

予備試験を突破した後のキャリアは、多岐にわたる選択肢が広がっています。伝統的な法律職から、新しい分野の法律系ITサービスまで、その可能性は無限です。そして、社会人としてのこれまでの経験やスキルは、新しいキャリアでの大きな武器となり得ます。

予備試験合格は一つのゴールではなく、新しいキャリアのスタートラインです。経験を最大限に活かし、自分に合ったキャリアを選択することが、次のステージでの成功の鍵となるでしょう。